お料理教室のフォーマット
私が10人いたとして多数決を取ったら、
絶対に9:1で「圧倒的反対多数」のはずだ。
「私がお料理教室やってもいいと思う人、手を挙げて~!」
ハンターイ、反対、はんたあああい。だっていい訳ないじゃん。
出来る訳ないじゃん。そう思っていた。
それは計量出来ないから。
ちゃんとレシピが書けないから。
その努力がどーしても苦痛だから。
なのにこんな私でもイイって言ってくれた人たちがいた。
出会いはタケハーナをやめる2年前。
彼女たちのお子たちが幼稚園に通っていた時に
親密になって続いてるというママさんたちのグループ。
ぜひにと言ってくれるので試しにやってみた人生初の料理教室。
「よく見ててね。お醤油いれるよー。うん、
これくらい。お酒は多くていいですよー。はーい」
こんな私のデモンストレーションを彼女たちは楽しんでくれて、
褒めてくれて、愛してくれた。
だから私も嬉しくなってみんなの家族が喜んでくれそうなメニューを
どんどん編み出していくことが出来たと思う。
私が料理教室をやってもいいんだと思わせてもらった。
いまでも料理教室をやる上では「計れない数字に弱い」ことを後ろめたく思う気持ちは残ってる。
だけどそこを全うしようとすると自分が壊れていくのが分るので、
「計ってない」ことのいい面を見つけてアピールしようとしている私がいる。
一度レシピを見ながら計って料理をすると、
その料理をする時は永遠に計らないと出来なくなるものだと脅したり。
みなさんに自立して欲しいんですと懇願したり。
何故かどんどんお料理教室をやる機会が増えてるこの頃。
「教える」と思うと、うんと気が重い。
だから「伝える」という気持ちでいってみよう。
フォーマットもなくていいや。
私がすごく料理が好きということが伝わればそれだけでもいいような気もする。
ストーカーのようによく見てくださいねーって確かに私は言いました。
みんなほんとに熱心。メモもびっしりです。
(写真はママさんたちのグループとは別の新しく出会ったのお料理好きの人々)
タケハーナの閉店とともに一度ピリオドを打ったママさんたちとの教室も
ちゃんとセカンドシーズンがはじまっている。
来月はとうとうオープンエア「BBQでお料理教室!」。
相変わらず、私をしっかり育てようとしてくれているなあ。
お料理教室のフォーマット